2017年2月24日 | 雑記 「笛吹き」 「笛方」 その違いって?
さて、前の記事で「笛吹き」や「笛方(ふえかた)」という言葉を使いました。
私たちは当たり前のようによく使う言葉なのですが・・・、
こういった言葉に耳馴染みのない方には、意味の違いはきっとピンと来ない、ですよね?
笛吹きとは・・・
「笛吹き」というといわゆる笛を演奏する演奏家全般のことを指すイメージです。
笛といっても横笛以外にもたくさん種類がありますよね!
そんな演奏家の皆さんをそれぞれ、笛吹きといったりします。
笛方とは・・・
一方、「笛方」という言葉は能楽から来ています。
能楽の音楽を担当するのは笛方の他に小鼓方、大鼓方、太鼓方からなる囃子方(はやしかた)と呼ばれる能楽師で、能楽囃子(のうがくはやし)ではそれぞれがその楽器を専業としています。
主に三味線音楽に付随する邦楽囃子(ほうがくはやし)は、そんな能楽囃子の形式を色濃く受け継いでいます。
ただし邦楽囃子の世界ではほとんどの場合、笛方のみが専業で、小鼓、大鼓、太鼓やそれ以外の打楽器はすべての楽器を兼業しているんですΣ(・ω・ノ)ノ!
なので、邦楽囃子において「囃子方」=お囃子全般の専門家。「笛方」=笛の専門家という意味で使っています。
いかがでしょう。なんとなくニュアンスの違いが伝わったでしょうか?
いつも何気なく使っている言葉って、文章で説明すると意外と難しい(。´・ω・)
いろんな方に、和の文化や楽器の魅力をわかりやすく伝えられるようになれるよう精進します!
Mizho